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デザイナーが語る

「プロダクトデザインにおけるビジネス観点の重要性」

クライアントへの価値提供を通じて「市場」や「社会」へのインパクトまで考えるのがモンスターラボのビジネス

— まずはモンスターラボとこれまでの関わりについて教えてください。

UI/UXデザイナーとして2018年にA.C.O.に入社しました。当初はデザイナーとしてブランディングやUXデザインに関わる仕事に携わっていましたが、入社直後にモンスターラボがA.C.O.とのM&Aを発表し、新たなフェーズが始まりました。

M&Aは入社直後の出来事だったので、当初は戸惑いましたがモンスターラボのチームとの共同作業を進める中で、モンスターラボとA.C.O.のクリエイティブなアプローチとテクノロジーの力が結びつくことで、クライアントに更なる価値提供ができることに気付きました。ユーザーの体験設計やプロダクトやサービスの使いやすさを考える際に、モンスターラボのテクノロジーとビジネスの洞察力が欠かせない要素だと思います。

モンスターラボとの合流後、自分自身の役割は拡大し、プロダクトやサービス設計や持続可能なビジネスモデル設計にも取り組むようになり、クリエイティブな側面とビジネスの側面からクライアントに価値提供をしています。

そして、2023年にはA.C.O.とモンスターラボが完全に統合しました。現在、ビジネス、デザイン、テクノロジーの三つの要素を組み合わせて、社会にインパクトを与えるプロジェクトに日々取り組んでいます。

— モンスターラボのUXデザインの特徴はなんですか?

UXデザインの重要性は、多くの企業で認識されていますが、モンスターラボのアプローチは、ユーザーに使われ続けるサービスの提供のみにとどまらず、その先の市場での成長までを設計していく点が大きな特徴です。具体的には、デザインされたアイデアやコンセプトを実際のサービスとして具現化しユーザーや市場へ届けるために、ユーザーの期待やニーズを考慮し、最適な体験を提供することにこだわっています。ユーザー体験の向上には、アイデアの実現だけでなく、実際にユーザーの行動を観察し、改善に活かすサイクルが欠かせません。モンスターラボはこのサイクルを確立し、サービスを変化に合わせ改善し続けられることが差別化ポイントの一つとなっています。

— モンスターラボの強みはなんですか?

モンスターラボの特徴はサービスの拡張性です。ビジネス、デザイン、テクノロジーの融合を通じて、大規模で多様なプロダクトを開発する能力を有しています。各領域の専門家たちが連携し、様々な技術を駆使することで、幅広い領域でのプロダクト開発が可能となっています。ユーザーのニーズに合わせた改善を続けていくことで更なるサービスの拡張を目指していきます。

また、拠点間の連携も大きな強みです。モンスターラボは、職種や専門性、拠点、文化を超えた異なる価値観を受け入れ、多様性を尊重する価値観“Be Borderless”の考え方を大切にしています。だからこそ、各国の最新の事例や実績を共有し合い、タイムリーに日本のクライアントにも提供することができます。

— コンサルタント、デザイナー、エンジニアが三位一体になってクライアントに価値を提供してるということですね。それぞれの役割についてもう少し詳しく教えていただけますか?

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コンサルタント、デザイナー、エンジニアの役割は異なりますが、お互いにそれぞれの役割を理解しチーム一体となってプロジェクトを推進しています。その際にコンサルタントは会社や市場に与えるインパクトなどビジネスの観点を考慮しながら戦略を検討していきます。デザイナーはユーザーとの関係を重視しながら、デザインをしています。エンジニアは提案されるソリューションが技術的に実現可能かどうかを評価しながら実装していきます。例えば、クライアントが何か課題を持たれているときに、その課題が正しいのかどうかを客観的に観察して、検証していきます。通常そのフェーズはUXデザイナーが単独で担うことが多いですが、モンスターラボの場合はコンサルタント・デザイナー・エンジニアが一緒に現場に入ることで、戦略から課題発見、システムに落とし込んだ時の実現性までを一気に検証することができます。このようにコンサルタント、デザイナー、エンジニアがスクラムを組みそれぞれの専門分野の垣根を超えて各領域のノウハウを融合させることでクライアントに価値を届けています。

 

実際の案件事例はホームページにも載せてますので、どのようなソリューションを提案してきたか知りたい方はぜひこちらをご参照ください。

— コンサルタントがプロジェクトに参画することによってどのようなメリットがあるかもう少し詳しく教えてください。

コンサルタントとの共創がもたらす利点は、プロダクトを市場に投入した際に得られるフィードバックを活用し、PDCAの改善サイクルを回せることです。サービスのリリース後、市場の反応やクライアントからの要望が寄せられた際に、それをしっかりと受け止め改善していくことが可能となります。改善案の作成は主にデザイナーが担当しますが、市場における機能の重要性や需要の度合いに基づいて、優先順位を決めるのはコンサルタントです。

 

ビジネスとデザインの共創は、ユーザー体験を向上させるだけでなく、プロダクトの長期的な成功に向けた重要な要素です。競争が激化する市場において、機能の開発だけでは差別化を図ることは難しく、他社がより多くの資源を投入している可能性も考慮しなければなりません。特に、成熟した業界では、市場のベンチマークとなるプロダクトが既にユーザーのニーズや課題をカバーしていることが多いです。デザインにおいて失敗しがちなのは、ユーザーの課題解決を唯一の目標にしてしまうことです。これだけではビジネスとしての展開が難しく、体験設計とビジネスの両方を考慮しない限り、素晴らしいプロダクトが開発されても、結局は事業の長期的な持続可能性が難しくなります。

— デザイナーとして持続可能なプロダクトを設計するために何を考慮する必要があると思いますか?

今後の市場では、デザイナーが自身の専門分野の枠を超えて、ビジネスの視点を取り入れ、課題解決やプロダクトの設計両方に取り組める能力が求められると考えています。単に使いやすさやユーザー体験だけでなく、プロダクトがサービスとして機能し、最終的には組織の変革なども考慮しなければならないのです。加えて、ビジネス面での持続可能なものを設計することも、非常に重要です。長期的な組織体制を築いていくことが求められ、運用におけるリソースや資金、人材の効果的な配置までを考えることが持続可能なビジネスモデルを築くことの鍵になると考えています。そのため、より広い視野から物事を捉え、思考していくことがより重要になっていくと思います。

— モンスターラボのコンサルタントを目指している方に対して最後にメッセージをお願いします。

私はカジュアル面談などに同席することもありますが、お会いした学生の方から世の中をより良くしたいという情熱を感じます。自分の手で何か大きな成果を上げたいという意欲を持つ方々も多いです。よく質問されるのは「コンサルタントはユーザー体験設計のフェーズに関われるのか」「プロダクトのローンチまで伴走できるのか」という点です。この質問の背後には、自分が作り上げたものがユーザーに届き、実際に使われるまで関わり、課題を解決したいという思いがあるようで、私自身も非常に共感するところです。

モンスターラボでは、コンサルタントとして入社した方に対して、UXデザインに関する知識やユーザーインターフェースの設計、ブランディングに関する考え方の基礎を習得できる研修を実施しています。これによって、プロジェクトに参加する際には、単にビジネス戦略だけでなく、UXデザインの観点もしっかりと持ちながらプロジェクトを進めることができるようになります。

実際にコンサルタントとして入社した場合、UXのプロセスに携わる機会は多岐にわたります。コンサルタントを目指す方々にとって、コンサルタントとしての役割を果たしつつ、ユーザー体験の視点も持ちながらプロジェクトに携わり、課題解決に貢献することができる弊社の環境は、理想的なのではないでしょうか。コンサルタントとしてのキャリアを築きながら、市場だけではなく社会へのインパクトに寄与したい方々にぜひお会いしたいと考えています!
 

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UI/UXデザイナー

小林 拓也

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